お困り解決
UNICOがこっそりお伝えするグローブボックスの「なるほど&たしかに」。
高い気密性と不活性雰囲気が実現できていれば、グローブボックスはどれを選んでも大丈夫。そんなふうに思ったことはないでしょうか。でも、ちょっと待ってください。創業以来、グローブボックスひとすじに取り組んできたUNICOだからこそお伝えしたいことがあります。
読後は「なるほど!」「たしかに!」とお感じいただけることをお約束します。
グローブボックス
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『メーカー選び』は慎重に!10年後のメンテナンスは大丈夫?
~ステンレス製グローブボックスの平均使用年数は15年以上です、消耗品ではありません~
ステンレス製グローブボックスは、元々小さな町工場の板金溶接職人の手で造られており、その職人の高齢化により一貫して製造できる会社は国内には、現在ほとんど存在しません。
殊に、溶接技術において高齢職人の『視力低下』は製品表面に溶接部分の多いグローブボックスでは直接的に品質レベルに大きく影響します。
また、その製造工程は経験を要する溶接・板金の手作業が多く、古くからのメーカーでさえも職人育成の 難しさからグローブボックスの製造は外注ファブレス化が進んでいます。
この数年、ユーザー様には見えない製造現場の不透明さに乗じて、 アフターサービス体制も無いまま
インターネットサイトを利用して専門メーカーを装う業者まで現れています。つまり、いとも簡単に『グローブボックスの専門メーカー』を名乗る業者が混在する状況にあるのです。
連続運転するグローブボックス用ガス循環精製装置などは、定期的なメンテナンスが必要不可欠な機器です。
でも、スタッフのいないメーカーでは・・・購入後のアフターサービスはどうなってしまうのでしょうか?
この様な業者は論外としても、経営上は効率的とされてきた外注委託も、専門性の高い経験を要するグローブボックスの製造において少子化の中、そのような手法がいつまでも継続出来るとは考えられません。
他の製品同様、グローブボックス製造技術の未来も外国製に依存すると言うなら別ですが・・・。
UNICOは、自社工場で一貫製造し、自社スタッフが販売・アフターサービスまでを行なっている国内唯一のステンレス製グローブボックスの専門メーカーです。
もちろん、自社製造ですから何年前の部品でも低価格・短納期でご提供いたします。
積上げてきた経験と実績で進化を遂げた新製品にも安心と信頼を添えてグローブボックスを納入いたします。
その為なら、これからもUNICOは非効率的な経営であっても内製技術を大切に育てる道を進みます。
そして今、弊社には “Made in JAPAN” のプライドを込めてステンレス製グローブボックスを製造している若い社員がたくさんいます。
- ご検討の際は、グローブボックス実機の操作体験ができるUNICOショールームへお越し下さい。
ご見学のお申し込みは、お問い合わせフォームまたはお電話にてお願い致します。
- ご検討の際は、グローブボックス実機の操作体験ができるUNICOショールームへお越し下さい。
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ステンレス製グローブボックスが選ばれる理由
- 素材のステンレス自体が頑丈でアクリル材の様に“ヒビ割れ”や“薬品による曇り”の心配が一切ありません。また、しっかりとバキューム出来ますので高い脱水分・脱酸素能力を発揮します。
- 作業で使用されるほとんどの薬品に対し腐食の心配がありません。
それは、必要に応じて溶媒でしっかりと内部クリーニングが出来るメリットでもあります。 - 接合部分は“溶着”ではなく“アルゴン溶接”ですので高い気密性が得られます。
アクリル製の場合は、接合部の劣化剥離から酸素や水分が混入する事故も心配ですが、アルゴン溶接ならその心配もありません。
バキューム型グローブボックスのコーナー部分にR(丸)加工をすることで、残存水分やガスを極力少なくしています。
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ホントに必要? 酸素濃度計 と 露点計
もしもあなたの自動車にエアコンがついていなかったら・・・。
たしかに、『本当に必要なものですか?』と言われると、なくても走ることは出来ると思いますけど。
グローブボックスの購入時に『最初はグローブボックスだけにしよう。』
又は、『酸素計や露点計は、次回の予算が 付いてから購入しよう。』と考えられるユーザー様も多いです。実際、高レベル雰囲気を計測できる酸素濃度計や露点計は高額ですから無理もありません。
UNICOとしても計測機器は自社製品ではありませんから、あまり強くおすすめして『じゃあ、もっと値引して下さい。』と言われるとつらいですし・・・。
しかし、高レベル雰囲気のグローブボックスだからこそ、常に酸素や水分レベルの数値をモニタリング出来ることは、やっぱり金額に代えられない安心と安全を提供してくれるのです。
その上で、本音を言わせて頂ければUNICO独自のAGC機能で不活性ガスの消費量を大幅削減する
“スマート機能”をご活用いただく上でも是非装備して頂きたい機器なのです。結果的に、費用対効果を比較しても間違いなくユーザー様のご期待に応えてくれます。
因みに、『本当に必要なもの』とは、永年ユーザー様と向き合って初めて見分けがつく
“大切なもの” の事とUNICOは考えますから、単純なコストカットの目的でせっかくの便利な機能まで省くような事は致しません。 -
『グローブボックスの露点計』を選ぶポイント
グローブボックスは文字通り四角いボックスですから内部の残存水分の分布に偏りがあることは想像に難くないと思います。・・・実際、その通りです。
したがって、正確には露点計のモニターに表示されるのは露点計センサー周りの数値ということで実際に作業をしているサンプル付近の数値とは差異があることをご了解下さい。
ここでは、露点計は計測方式によっていくつか種類がありますが一般的に選ばれる『静電容量式露点計』を グローブボックスメーカーの立場からご説明します。
まず、いきなりですが良くない点です。
- 気温の変化に弱い。→ グローブボックスは表面積が大きいので数値変化に現れやすい。
- 有機溶媒に弱い。 → センサー表面に付着すると精度が出ない。
- レスポンスが遅い。→ 露点レベルの上昇時も下降時も、なかなか真値表示が追いついて来ない。
- センサーが劣化すると、実際より“よい数値”を表示することがある。
→ グローブボックス内が“良い状態”と“勘違い”をしてしまう。
こんなに欠点があるのに、なぜ『静電容量式露点計』が選ばれる理由とは、露点-20℃から-80℃域を 計測できる機器の中では、絶対的に低価格だからです。
前述のように、もともとボックス内部で露点に偏差がありますから高精度な露点計に高コストを払ってまでセンサー周りのより正確な露点を表示してみても・・・。
それに、メーカーは使用開始後1年で“数値校正”を要求してきますが、それにも結構なコストかかります。
溶媒を使用するグローブボックス用の露点計なら、数年使ったら高い校正コストをかけるより新品交換した方が効率的なのではないでしょうか。
そのためにも予算に制限の無い場合以外は、あまり高価な露点計はお薦めしません。
但し、“有機溶媒をたくさん使用する”場合はそうは行きません。
適応する露点計をご紹介いたしますのでUNICOにご相談下さい。
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『グローブボックス用グローブ(手袋)』の・・・あれこれ
グローブボックス用としては数種類の素材のグローブが販売されています。
天然ゴム、CSM(クロロスルフォン化ポリエチレン)、ネオプレン、ブチルなど・・・グローブボックスの主用途に よって選んで下さい。
但しレベルの高い低酸素・低水分の作業雰囲気用のグローブボックスには、ガスが透過するようなグローブは使えません。
実際、水分を10ppm(露点-60℃)より厳しいレベルでキープするにはブチル製グローブが必須となります。
また、ご存知の通り酸素は、水分よりはるかにグローブを透過しやすいので、より注意が必要です。
逆転の発想で、グローブボックスに酸素濃度計が付いていればリークの発見にも役立ちます。
ところがそのブチル製グローブ、実は製造メーカーによってガス透過率がまったく異なっていることはあまり知られていません。
JISのような公的基準がない上に、製造工程は各メーカーとも“企業秘密”ですから当然といえば当然です。
弊社での社内検査でもそれらの差異は、はっきりとデータに表れています。
UNICOは多くの検査データに基づき品質に信頼のおけるメーカーを選定し、高級ブチル製グローブを純正品 に採用しています。
そして、“UNICOオーナーズ・クラブ会員”様には、その純正品ブチル製グローブを特別低価格にてご提供致します。
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便利なパスボックスの大きさについて
一般的にパスボックスの形状は、丸型と四角型があります。
丸型はメーカーにとっては造り易く製造原価も安いのですが、内部にデッドスペースが出来るのでユーザーにとっては扱い難く不便な場合が多いです。
一方、四角型は丸型より密閉構造にコストが掛かりますが、倒れやすい搬入物でも安心して搬入出来ます。
さらに内部が見える窓を付ければより安心です。
また、間口高が大きいサイズはスライド・テーブルや市販のプレートヒーターを入れて使う場合でも内部を広く使用出来ます。
でも、あまり大きいパスボックスは置換作業の時間と置換ガスの消費量が多くなってしまいますのでご注意下さい。
良好な脱ガス・脱水目的で、数十回の真空ガス置換をすることは良くあることですから。
設置スペースに余裕があれば、小型サブパスボックスを加工するとより便利です。
大気圧型グローブボックスULシリーズには幅250x高さ350のワイドパスボックスが標準仕様です。
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『光』とグローブボックスが創り出す最先端材料
今、新有機材料研究の最先端を行くラボにおいて、酸素・水分を極限まで遮断した制御雰囲気下内部で
光源とファイバーを使い出射光をムラなく均一に照射できるグローブボックスULシリーズが注目を集めています。特に、多くの実績を有するトップブランド朝日分光(株)様の光源ユニットは、有機EL、太陽電池、有機半導体の研究開発フィールドにおいてUNICOグローブボックスとのコラボレーションで貴重なデータをご提供いたします。
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特殊機器メーカーさんとの絶妙コラボレーション
以前からUNICOのグローブボックスと蒸着装置や加熱炉、CCDカメラなど様々なコラボレーションのケースが有りました。
そして、制御雰囲気中におけるデータの重要性が増す中で、真空機器、分析機器や分光機器メーカー様の主要製品と連結してユーザー様に納入するケースが急激に多くなりました。
たしかに、ステンレス製グローブボックスは気密性に対する信頼度は高いものの、いまだに高額なイメージが先行しています。
しかし、UNICOの価格は違います。
従来は高額になると敬遠されていた連結も、UNICOグローブボックスとコラボレーションすることで低価格で特殊機器のパフォーマンスを大きく高めることができます。
また、弊社が創業以来グローブボックスに特化し、その特有の作業性や雰囲気制御に関する技術を豊富に有し、且つアフターサービス体制も整った企業であることも特殊機器メーカー様にとって安心感を持って頂ける要因ではないでしょうか。
各種の機器をN2、Arなど不活性ガス雰囲気との連結が必要な時は、UNICOにご連絡下さい。
ガス循環精製装置
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ガス循環精製装置ってこんなに便利
ガス循環精製装置は、グローブボックス内部の雰囲気ガスを常時循環させながら水分・酸素等を吸着除去しますので、外部から水分・酸素等が侵入した場合でも雰囲気レベルの低下を回避することができるので安心して作業が行えます。
また、全てのモデルが装置内の吸着剤をいつでも、その場で簡単に再生できるので繰り返しご使用できます。
用途に合わせて一体型、セパレート型、専用機のラインアップから最適なモデルをご提案いたします。
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ガス循環精製装置はすごい
新しいグローブボックスの表面に浸み込んで残っている水分、酸素や不純ガスは置換ガスを流し込むだけで除去し切れるものではありません。
ましてや、作業中に持ち込むものに付着して入る水分や不可抗力による酸素・水分の侵入などがあれば、せっかくガスと時間をかけてセットアップした良好な作業雰囲気も台無しになってしまいます。
ガス循環精製装置は、グローブボックス内部の雰囲気ガスを常時循環させながら水分・酸素等を吸着除去しますので、外部から水分・酸素等が侵入した場合でも雰囲気レベルの低下を回避することができるので安心して作業が行えます。
グローブボックス内の水分・酸素濃度を安定的に良いレベルでコントロールしなければならないリチウムイオン電池開発や、太陽電池開発向けのグローブボックスには、ガス循環精製装置は必要不可欠の装置となっています。
しかし、グローブボックスの気密性が悪ければ、高性能のガス循環精製装置を連結しても外部から侵入した水分・酸素の吸着除去に精製能力を奪われてしまうという事になります。
特に、酸素は侵入しやすいのでとても注意が必要です。
つまり、『ガス循環精製装置の精製能力はグローブボックスの気密性に影響される』ということです。
- UNICOでは、厳しい検査基準を設けていますので、安心してご使用いただけます。
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ポンプ空冷式とブロアー水冷式のちがい
ガス循環精製装置は雰囲気ガスの循環方法において、ポンプ空冷式とブロアー水冷式の2タイプに大別されます。
▶ポンプ空冷式の特徴
- 低価格です。
- 冷水循環装置や水道水を必要としないので設置場所に制約がありません。
- 細い配管で循環ラインが組めますので分解・移設・再設置が簡単です。
CL-200 CL-155 CM-200 CH-200 MF-70 DGE-45 OTE-70 VT-50
▶ブロアー水冷式の特徴
- -80℃以上(ppb域)の脱水分精製能力があります。
- 対面モデル・2連モデルなどの大型のグローブボックスに適しています。
BX 3000
お選びになるポイントは…
- 検討中のグローブボックスの大きさと作業雰囲気レベル
精製能力優先ならブロアー水冷式をおすすめします。 - ガス循環精製装置を他のグローブボックスと接続する可能性
ポンプ空冷式は配管が簡単です。 - 将来的にグローブボックスを移設する可能性
ポンプ空冷式はブロアー水冷式より移設コストが掛からず設置場所も自由です。
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『非再生式』脱水分循環精製装置の不確実性…
UNICOも非再生式にすれば、規格モデルよりもずっと安い循環精製装置が造れます。
再生不可ですから、水分レベル(露点)が劣化したときにカラムの吸着剤をザーッと交換するだけの方式です。
一見簡単で、しかも使いやすそうに思われますが、隠れたリスクを考えるとあまりおすすめ出来ません。
その理由は、水分の吸着剤にはゼオライトが使われていますが、そのゼオライトはメーカーから出荷販売される段階ですでに水分を含んでいるのです。
その証拠に、メーカーから出荷時状態のデータの添付はありません。
つまり、新しい?吸着剤に交換しても、あとどれくらい吸着能力が残っているかはわからないのです。
・・・ですので、ちょっと高くてもちゃんと加熱乾燥させていつでも再生できる“普通”のガス循環精製装置のほうが結果的に“安くて安心な設備投資”になると思います。
ついでに、再生式ならゼオライトの種類を変えれば有機溶媒の吸着除去にも有効です。(VT-50)
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UNICO製品の“相当品” ? など有りません。
時々ある話ですが、購入希望側からの要求ならまだしも、
自ら競合品として『UNICO製 ○○モデル相当』と記した見積書を発行する業者がいるとは・・・。『コピー商品が出るのはユーザーに認められた証明』とは言え、売るためになら簡単にプライドを捨てる業者と比較されるのは、いかにも残念です。
たしかに、ガス循環精製装置の原理は特に難しいものではありませんから『うちも造って売ってやろう。』と考える業者が出てくるのも当然かも知れません。
しかし、グローブボックスのガス循環精製装置は長期連続運転が前提の装置です。
しかもユーザー様の使用目的・使用条件は同一ではありませんから、急に予期せぬ不調現象やトラブルに見舞われることもあり得ます。
その時、メーカーとして迅速な対応ができるかどうかです。
つまり、求められるべきことは製品性能と同時に、ユーザー様のための『確かなアフターサービス体制が整っている』と言う、ごく当たり前のことです。
したがって、全国各地にユーザー様が多ければ多いほどメーカーに経験を積んだ技術スタッフが揃っていなければ、その当たり前のことをご提供できないことになります。
『・・・相当』などと称して製品をコピーすることは可能でも、UNICOの迅速なアフターサービスまでコピーすることは不可能です。
皆様にはくれぐれも、ご購入後のサービス体制まで含めてご選択下さることをお願いいたします。


